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2) あかねの空 快特高砂

○ 横浜・金沢文庫 
十年前 初夏
能見台から金沢文庫に向かう、京急線沿いに走る国道16号沿い。
国道16号線を走る車の列にかげろうが立つ。道路と京急の線路に挟まれた狭い土地に、いくつかの建物がみえる。アパート、町工場、畳屋、八百屋等々。少高くなった丘陵地から16号にT字にぶつかるように降りてくる坂道。
電車が通り過ぎる。坂道から降り左折したところに、オートバイ店。看板に『SkyRoots』と読める。
店先の歩道に一台、店の脇の駐車スペースに数台、オートバイが止めてある。
ジャンクのバイク類、パーツ取りした残骸。入り口近くに一台新品のオートバイが置いてある。
店からつなぎ姿の店長、川津亮太(38)が出てくる。歩道近くまで歩いていき、金沢文庫駅方面をのぞき見る。
亮太「こねえなあ」
亮太、店に戻る際で、置いてある新車を眺め、シートをポンとたたいて、店の中へ入る。

○ 糀谷駅、蒲田方面ホーム
嶋原俊介(18)が、古い白いジェットヘルメットを片手に持って、電車を待っている。ホームアナウンスが入り、やがて電車がホームに滑り込んでくる。
電車のドアが開き、降りる人を待つ俊介。入れ替わりに電車に乗り込む。

○ 京急・羽田線
車内。ヘルメットを膝の上に載せて、シートに座っている俊介。鼻歌交じりで足でリズムをとったりしている。にこやかな表情。
電車が蒲田駅に滑り込む。
停車するのを待ちきれず、ドアの前に立つ俊介。ドアが開くと、となりホームに来ていた三崎口行の特急に乗り換える。俊介が乗り込むとドアが閉まり、電車がゆっくりと動き出していく。

○ 蒲田駅ホーム
ホームから出て行く、特急三崎口行の車両の後ろ姿

○ 特急三崎口行の車内
足早に前の車両へと歩いていく俊介。はずむような足取り。

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