- 2007-11-29 (木) 10:00
- 2-あかねの空
○ オートバイショップ『Sky Roots』の前
川津佐和子(34)が店から表に出てきて、はめている腕時計をみてソワソワしている。一端店に入りかけ、ドアにかけた手を止めて後ろ向きに数歩戻り、駅のある方に顔を向ける。次の瞬間に、飛び上がる佐和子。その目の先には白いヘルメットを片手に歩いてくる俊介の姿。
○ 『Sky Roots』店内
入り口のドア近く、やや、雑然とした店内。ドアが急に外側に開き、佐和子が顔を覗かせる。
佐和子「俊、来た!」
○ 国道16号脇の歩道、金沢文庫方面
駅から歩いてくる俊介。足取りがスキップ混じり、店が近づくにつれて駆け足になり、最後は全力疾走で店のドアを開けて中に飛び込む。
○ 『Sky Roots』店の前
店のドアから、俊介、亮太、佐和子、オートバイショップの常連客達が出てくると、新車のオートバイのところまで、わいわい騒ぎながら歩いていく。
○ 新車のオートバイの前
亮太の手が、キーをイグニッションに差し込む。
亮太「ほら、エンジンかけてみろよ」
俊介「うん!」
イグニッションキーを回す、俊介。セルが数回まわって、エンジンが始動する。
常連客らの拍手と歓声。
田口尚(18)が、笑顔で俊介の肩をたたく。満面の笑顔の俊介。浅川陽子(17)が俊介の横に立っている。ふいにヒョイッとタンデムシートに腰掛ける陽子。
陽子「ねえ、のっけて」
俊介、一瞬陽子を振り返るが、すぐにオートバイのアクセル、クラッチ等を確かめはじめ、曖昧に答える。
俊介「ああ、ならし終わったらな」
陽子、口をとがらせて、タンデムシートから降りる。俊介から離れる陽子。
陽子の様子を見ていた尚、陽子がタンデムシートから離れると俊介に視線をもどす。
尚「俊、ならし、どうすんだ?」
オートバイから目を離さずに答える俊介。
俊介「決めてない。テキトー乗ってくる」
尚「ちゃんと決めとけぇ、何キロくらいとか、どういうコースとか」
俊介、セルを切る。
俊介「んなこといったってさ…」
佐和子、オートバイの前に回り、二人に割り込む。
佐和子「んなこといったっても、ムリよ、俊には。(笑) 尚とは正反対なんだからさ」
尚「だから困るんだろ、いいかげんなB型は」
俊介「うるへー」
俊介、店内へ向かう。尚、佐和子、亮太が続いていく。
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