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10) あかねの空 快特高砂

○ 「SkyRoots」 店内
佐和子、亮太、尚、陽子、他数名の常連客がたむろしている。俊介が戻ってきている。
陽子「三浦って、三浦? すぐそこの?」
尚「おまえさ、ならしにいったんじゃねーのかよ」
佐和子「なにやってたの? 三浦だったら、10周くらいできちゃうでしょ」
俊介「うっさいなぁ、もう。それより、バイクあずかっといてよ、ちゃんと」
佐和子「ハイハイ。ついでに乗っておいてもらう、誰かに?」
尚「俺が、もらっておいてやるよ」
俊介「お前は、ぜーったいに乗せない」
佐和子「ヘルメットも、置いとく?」
俊介、えっという表情。

○ (俊介の回想)あかねの顔
笑顔のあかね。
あかね「イイ色。空の色でしょ?」

○ 俊介の顔
ハッと我に返る、俊介。
俊介「ヘルメットは…、もってく」

○ ミーティングテーブル
常連客がたむろしている店内のスペース。
尚、ドア近くにいる俊介を見ているが、立ち上がって俊介に近寄る。
尚「おい、俊。なんかあったろ」
俊介、反射的に尚を見る。
俊介「なんにも、ない」
尚の向こうに見える陽子、少し首をかしげる。
尚 「あ、そう」
俊介「そう。じゃ、また近いうちに来る」
俊介、佐和子と亮太に手を振って、店を出て行く。

○ 「SkyRoots」 店内、ドア
ドアが閉まる。それを見届ける尚の後ろ姿。
尚 「なああんかな、変だよな」
突然ドアが開いて、俊介が顔だけ出す。
俊介「尚、また適当なこと作って話すなよな」
尚が言葉を返すまもなく、ドアが閉まる。
笑いながら佐和子、尚の肩を叩く。

○ 京急線、羽田行の車内 (夜)
電車内、空いている。窓の外、街の灯が過ぎていく。俊介、座席に浅く腰掛け、前屈みで膝の上のヘルメットを見つめている。

○ 俊介の横顔
あかね(俊介の脳裏の声)「じゃあ、またね~」
俊介、かすかに顔がほころぶ。

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