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26) あかねの空 快特高砂

○電話室 病院入り口脇
入り口から五、六人のオートバイのライダー達がうろついている。亮太を見つけて、駆け寄る。
ライダー一「亮さん、俊は?」
亮太「今ICU」
ライダー二「B型、たむろしてたのはつれてきた。三人」
ライダー三(女)「出る前に、二人ケータイで捕まえた。ジキにくる」
ライダー一「オレも、メールで回しといた」
亮太「サンキュ」
ライダー二「集まるかな。B型少ないんだろ」
ライダー四「とにかく、手当たり次第、連絡つけとけよ。多くて困ることないから」
亮太「いろんなヤツ、くるだろうから、手伝えよ」
ライダー四「オッケー、亮さん」
ライダー三「佐和さんは?」
亮太「採血室」
亮太、来た廊下を指さす。
亮太「ICUの横あたりだと思う。B型は、そっち行って」
亮太、足早に病院の外に出る。
三人のライダーが、ICUへと走る。残りは、携帯でメールを送ったり、電話をかけたりしはじめる。

○病院の外
亮太は、携帯で電話をかける。
亮太、体を揺らしたり、空を見上げたり、落ち着かない様子。
亮太「あ、政也。ああ。落ち着け。今、治療室。輸血が必要だから、ついたらすぐに採血だから。ご両親、大丈夫か。うん、しっかりしろ」
亮太、携帯電話を切る。ポケットに携帯電話をしまいながら病院の中に駆け込んでいく。

○羽田、俊介の家の前
タクシーが停まっている。俊介の家から出てくる、俊也、優子、政也、一言もしゃべらずにタクシーに乗り込む。すぐに発車するタクシー。外灯の下で、見送る勇作。

○病院、待合室。
時計の音が響く。 亮太、佐和子、寄り添って並べられた椅子に座っている。
その周辺に三、四人のライダーがうろついている。入り口から、二人、四人と、人がやってくる。輸血をしに来た人々。次第に数が増えていく。

○採血室前。
採血待ちで並んでいる人々。ロン毛に鼻ピアスの十代の若者、エプロンをしたままの主婦、スーツ姿の青年と上司らしい中年の男等々。

○病院、正面玄関。
タクシーが外に止まり、中から政也、俊也、優子が降りて駆け込んでくる。
政也「亮さん!」
亮太、声の方を向き、とびあがって駆け寄る。
亮太「今、治療中です」
俊也「あ、あんた俊介の先輩か」
亮太「ええ。オートバイ屋です」
俊也「もうしわけない。迷惑かけちまって」
亮太「そんなこと」
優子「おとうさん、とにかく俊ちゃんに輸血…」
俊也「そうだ、政也とオレはB型だから」
佐和子「とにかく、一度ICUへ」
優子「そ、そうですね」
政也「あ、兄貴に会える?」
佐和子「わからない。とにかく、急いで」
佐和子、話しながらも俊也、政也、優子を集中治療室へと連れて行く。

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