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28) あかねの空 快特高砂

○俊介の病室前
ドア横のプレート、「嶋原俊介」。
ドアを通り抜け、白い室内。数々の器具、計器、点滴チューブ等々に囲まれ白いベッドに横たわる俊介。

○俊介の病室
優子、俊也、政也、勇作がベッドを囲んでいる。まだいくつかの点滴、チューブがつながったままではあるが、意識を取り戻している俊介。

○俊介の病室
亮太、佐和子、尚、陽子、他数名のオートバイ乗りが見舞いに来ている。
少しだけ斜めに起きあがったベッドで、少しだけ笑ったり、話したりする俊介。

○俊介の病室
医師と、看護婦らが4名ほどベッドの傍らに立ち、俊介を抱え上げ、車いすに乗せる。

○俊介の病室
車いすに乗った俊介、おぼつかない手つきで、車をこいでいる。後ろと横に看護婦と理学療法士がつきそっている。

○病院の階段前
ゆっくりと車いすをこいでくる俊介、階段脇で停まる。じっと下り階段を眺めている。通りがかった看護婦が俊介に声をかける。
看護婦「俊介くん、だいぶ乗れるようになったじゃない」
俊介、はっとして、ふりかえる。
俊介「まあね。なれればたいしたことないよ」
看護婦「乗りたての頃は、すぐにへばっちゃってたのに」
俊介「それは、単にずっと寝たきりだったからだろ」
看護婦「まーいいじゃない。退院、できるといいね」
俊介「はやいとこ、こっからは出たいな」
看護婦「それは、私から逃れたいということかな?」
俊介「まあ、そういったところ」
看護婦「相変わらず、かわいくないねー」
俊介「お互い様ってことで…」
看護婦、笑って手を振る。
看護婦「じゃあ、がんばって退院めざしてね」
俊介「おう!」
俊介、片手を軽く突き出す。看護婦、ナースステーションへと足早に去っていく。見送る俊介。看護婦が視界から消えると、再び階段を見る。
俊介「ここから…」

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