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29) あかねの空 快特高砂

○(俊介の夢の中)花畑
一面に白い小さな花が咲いている高原のようなところ。あたたかな日差し。俊介、自分の周囲を見渡す。音もなく静かに雲が流れる。俊介、人の気配を感じ、気配のある方向へと進む。突然に花畑全体に風が渡る。
俊介「誰か、いる?」
風が再びザワっと花を揺らす。俊介、必死になって気配の元を探して、花畑の中を走り回る。
走り疲れた俊介、息を弾ませ、花畑に倒れ込む。仰向けになって目をつぶり深呼吸をする俊介。声が聞こえる。
あかね(声)「まってる」
俊介、目を開ける。あかねの顔が間近に見える。あわてて飛び起きた俊介、あかねを探すが、一面の花畑には人影がない。と、背後で声がする。
あかね「待ってるから、行っちゃだめ」
振り返る俊介。数メートル先にあかねが笑顔で軽く手を振り、立っている。
俊介、あかねに駆け寄ろうとするが、足が動かない。
俊介「動けないんだ!」
あかね「大丈夫」
俊介、視界がぼやけてくる。

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