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45) あかねの空 快特高砂

○カウンター裏
あかねを見つめていた、学、そっとあかねの肩に手をのせる。
あかね「?」
学「あのさ、来週末、ホントにデートしない?」
あかね、ちらっと俊介の背中を見る。
京子が、俊介にもたれかかっている。
あかね「…うん」
ルイが歌い終わり、店内に拍手が湧き起こる。あかね、学も拍手をして、ルイがカウンター裏に戻ってくるのを待つ。
ルイ「まったくぅ。兄ちゃんが守さんに言ったんだって? 歌わせろって」
ルイ、口調とは裏腹に、満面の笑顔。
学「でも、歌ってよかったろ?」
ルイ「ま、ね」
あかね「さぁてと。空いたお皿とグラス下げてくるね!」
あかね、学とルイが応える間もなく、客席を回り始める。
学「ほら、お前も手伝え」
ルイ「あいよっ!」

○Heart of Gold 店内
俊介のいるテーブル周辺。あかね、ひとつ、また一つと、テーブルを回って、俊介のいるテーブルに近づく。すぐとなりの窓際のテーブルに来ると、俊介に背を向け、小声で「よし!」とかけ声をかけるあかね。思い切ったように振り向くと、元気いっぱいに、俊介に声をかける。
あかね「こんばんは」
俊介、ビクッとしながらも、あかねを見つめ返す。
俊介「こんばんは」
あかね「会えましたね」
俊介「え? あ、ああ」
亮太「ん? 知り合いなの?」
俊介「あ、いや・・」
あかね「そうなんです」
佐和子「あら、全然知らなかった」
あかね「もう、何年も会ってなかったから」
尚「そうなんだ。事故前から?」
俊介「どうでもいいだろ」
あかね、ビクっとする。
あかね「なにか、追加でオーダーあります?」
リサ「メニュー、ありますかぁ?」
あかね「あ、持ってきますね」
あかね、カウンターまで戻って、下げたグラスと引き替えにメニューを手にして、俊介のテーブルに置いてくる。
あかね、再び客席を回るが、俊介のテーブルには近づこうとしない。 俊介、京子やリサに合わせてはしゃいでみせたりするが、店に入ってきた時ほどではない。

○Heart of Gold 店内(深夜)
お客が帰り、一段落付いた店内。まだ、いくつかグラスやお皿がテーブルの上に残っている。窓際のテーブルの席に座り、俊介がいたテーブルをじっと見つめている、あかね。
ルイが、テーブルを拭いて廻っているが、あかねのいるところまでくると、正面の席に座る。
ルイ 「お疲れ」
あかね「おつかれさま…って、疲れてないけどね、私は」
ルイ 「なんかさ、パワフルだったよね、あかね」
あかね、屈託なく笑う。
あかね「うん…、元気出ちゃった」
ルイ 「なんか、あった?」
あかね「ううん、別に。ルイが一曲歌ったじゃない、あれかな」
ルイ 「ああ、あれ。子供達に稽古させてる曲なの、あはは」
あかね「もっと色々歌えばいいのに」
ルイ 「うん…」
学が、厨房から出てくる。
学 「こら、さっさと、テーブルかたづけちゃえよ」
あかね「あー、ごめんなさい」
学 「あかねちゃんはいいって」
ルイ「差別だ」
ルイ、笑いながらテーブルの上を手早く片づけていく。
学 「区別だ」

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