- 2007-12-18 (火) 8:30
- 2-あかねの空
○羽田空港の見える運河沿いの街路
あかねと学が歩道を歩いている。
学 「飛行機が好きなんだ…」
あかね「うん。空めがけてまっすぐ走って、上がっていくでしょ。なんか見てると元気になるの」
学 「ふーん、元気になる…かあ」
あかね、学の顔をのぞきこむ。
あかね「変なのって思ってるでしょ、コラ」
学 「とぉんでもない。でも、なんてか、あかねちゃん、見てるところが違うじゃんか」
空を見上げているあかねを見る学。もどかしさが滲んだ表情。
あかね「そ、かなぁ。…あ!」
○駐車場の屋台のおでん屋
歩道脇の駐車場に屋台を発見し、見に行くあかね。
○駐車場の前の歩道から対岸の歩道
駐車場の反対側の歩道後方、車いすの俊介。尚や陽子と一緒に角を曲がってくる。俊介の家へ戻る途中。歩道に佇む学に気づく俊介。 尚と陽子、俊介の車いすを押しながら会話していて、学には気づかない。学も俊介たちには気付かない。ゆっくりと学の立っているところへ近づいていく、尚、陽子、俊介。
あかねが歩道にもどってきて、学の腕をひっぱる。あかねに気付く俊介。
俊介「! …」
俊介、声をかけようとするが、かけられず、口をつぐむ。
あかね、俊介たちには気付かず、学の腕を両手でつかんで、屋台へとひっぱる。
あかね「食べようよ、おいしいよ!」
ゆっくりとおでんの屋台がある駐車場の正面に差し掛かる、俊介、尚、陽子。
○屋台のおでん屋
学とあかね、ビール箱で作った椅子にこしかけ、おでんを選んでいる。あかねの笑い声が響く。歩道と道路を越えた先を俊介、尚、陽子が通り過ぎていく。
○歩道
駐車場の正面を過ぎてほどなく、次の路地を右折する俊介、尚、陽子。路地に入ったところで、陽子が立ち止まる。
陽子「あ!ねえ、おでん屋さん、出てるんじゃない?たべてく?」
尚 「いいねぇ。いこうぜ!」
尚、俊介の車いすを反転させようとする。俊介の手がホイールをつかむ。
俊介「オレ、くわねーよ」
陽子と尚、俊介の語調に顔を見合わせる。
陽子「あれ? 俊って、おでん大好きじゃなかった ?」
尚 「だよな。そこにくるおでん屋、最高だって言ってたのおまえじゃん?」
俊介「うっせーな。くいたくねー時もあるんだよ」
尚 「? 調子、良くないのか?」
陽子「ごめん!私たち、ムリに付き合わせちゃってた?」
俊介「あ、いや…、寒いからさ。早く戻ろうぜ」
俊介、口をつぐんで、目をふせる。
一瞬の間。
陽子「じゃ。いそごう、ね!」
尚 「おう」
尚、俊介の車いすを押して早足で歩き始める。
○俊介の横顔
なにか思い詰める、俊介。
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Comments:2
- ぱーぷる 07-12-18 (火) 19:15
-
今日一気に拝読しました。
途中で止めることができませんでした。 - shige 07-12-18 (火) 19:19
-
あら、いらっしゃい。
たいがい朝晩の2回に載せてます。
予定では27日までなので残り1/3くらい。
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