Home > 2-あかねの空 > 62) あかねの空 快特高砂

62) あかねの空 快特高砂

○桑沢家の前 (夕方)
待ちくたびれた尚と陽子、車の中で熟睡している。その横を弘が通り過ぎていく。

○桑沢家の玄関
玄関を開けて、家にはいる弘。片手にスイカを提げている。

○桑沢家の茶の間
俊介、守に殴られた顔を手当てし、あかねに氷嚢で冷やしてもらっている。
安子と由季子、食事の支度を調えているが、お互いの夫の行方を案じて、顔を見合わせ、ため息をつく。そこに弘が現れる。弘、俊介の顔を見て驚く。

○桑沢家の茶の間
弘、安子が並んで、俊介とあかねの前に座っている。横に由季子と、尚、陽子の二人。弘、短いため息をつく。弘の持って帰ってきたスイカが切られて、皿に盛ってある。
弘「まったく、守は、なにをやってるんだ」
由季子「すみません、本当に…」
俊介「いや、あのたいしたことないですから。車いすからも落ちなかったし」
あかね「そういうことじゃないでしょ!まったく兄ちゃんったら…」
ちょっと間をとって、弘が俊介に話し出す。
弘「俊介さんでしたね。畑に行って色々考えました。野菜も、動物にかじられたり、ぶつかってひんまがったりしながら育つのがあるんです。売り物にはなりませんが、おいしさは一緒です。あかねもそういうこと、分かってる子です。あかねを信じてやります。あんたが育つのをあきらめん限り、あかねは幸せだろうと思いますから」
にっこりとする安子。
あかね「おとうさん、やっぱりおとうさんだね」
由季子「よかった…。私、ちょっと、探してきます」
由季子、エプロンをはずしながら、部屋を出て行く。

関連する投稿

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://kamome.org/archives/321/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
62) あかねの空 快特高砂 from KAMOME.ORG  “Shige-san’s Collection”

Home > 2-あかねの空 > 62) あかねの空 快特高砂

Search
Feeds
Meta

Return to page top