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5/23 キスの日

5/23 はキスの日。今の季節と、文章の季節が合わないけど…。

***

暦の上でのみ春のまだ寒い冬の日。

平屋建てのコンビニエンスストアの裏でかおり先輩に逢う。
23時で閉店したコンビニの裏、暗がりでひっそりとかおり先輩との時間を過ごす。

「かおり先輩…。もうすぐ卒業しちゃうんですね」

かおり先輩の髪を撫でる。額から髪をかき上げて髪を撫でる。
髪を撫でていた指先は耳へと移動する。耳たぶに触れると、そこへ口を近づけ暖かい吐息を吹きかける。

「さみしくなっちゃいます」

耳元で囁く。

左手の指先はかおり先輩のくちびるを撫でる。

「ふぅ…」

かおり先輩から吐息が洩れる。

くちびるから離れた左手はセーター越しにふっくらとした胸へと移動する。
やわらかいセーター越しに、もっとやわらかい胸のふくらみを撫でる。

「はぁ…」

僕からため息がこぼれる。

(意気地なし)

もう一度左手の指先がかおり先輩のくちびるを捉えて撫でる。

(今、指先で触れている…ここに…くちびるに自分のくちびるを重ねればいいのに…)

左手の指先はかおり先輩の耳たぶへと移動する。
耳元に自分の口を近づけて暖かい吐息を吹きかける。

「さみしくなっちゃいます」

耳元で囁く。

(意気地なし)
 
 
 ――好きだと言えずに。

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