馬鹿のスクツ

馬鹿のスクツ

2007-10-03 (水)

ここ何年もの傾向で、漢字かな交じりの熟語が増えたなと思う。
テレビの字幕、新聞、雑誌、書籍、役所の書類等々。

先日、市の広報に「中区にもあったと牛場」と見出しがあって、思わず「中区にもあったと うしば」え?え?ええー?と、2秒くらい考えたもんな。
それとか、テレビで「麻薬密売の巣くつ」となってたら、思わず一瞬「スクツ」と読んじゃう。そうくつよりもすくつと読みたくなっちゃうじゃん。「巣くつ」だぜ。

最近、雑誌とか読んでどうも読むペースが上がらないし、頭に入らないからおかしいと思っていたんだけど、理由がその辺にあることに気付いた。
僕は文章を読むのが早めの人で、普通の文学書なら2000-2500文字/分くらいなんだけど、これが漢字かな交じり熟語で表記されているだけで速度がぐっと落ちる。例え内容が薄くて次々読めるようなものでもペースが落ちちゃう。

拉致だ拿捕だ捏造だ改竄だって、文章中に漢字で書かれていればそこでつまずくこともなく漢字を映像として捉えて文章の意味が入ってくるけど、これが
多くの日本人をら致した。だの、不審船をだ捕した。だの、朝日新聞は息をするようにねつ造する。だの、歴史を改ざんするのは朝日新聞が得意としてます。だの書かれてあったって、一瞬悩んじゃうの。「息をするようにね つ造する」とか、どこで切れるのかわからなくなる。

冒頭の「中区にもあったと牛場」なんて、屠殺という言葉自体が葬り去られようとしているけど、屠牛場と書かれていればすぐに意味は理解できるし、「中区にもあった屠牛場」となっていれば、「中区にもあった 屠牛場」と切れるのはすぐわかる。

そういう漢字かな交じり熟語で悩むのはほんの一瞬、多分、0.1秒くらいなものだろうけど、それでも本をがああああああああああああああああっと読んでいるところへ、そういう一瞬でも本の内容に関して思考停止が行われ、漢字かな交じり熟語の解読という動作が入り込むだけで読む速度は大幅に落ち、意味の理解度もぐっと落ちてしまう。

漢字かな交じり熟語なんてやめちゃえよ。
難しい漢字もきちんと漢字表記して、ルビを振っておけばいいだろうに。
漢字かな交じり熟語なんて馬鹿ばっか出来上がるぞ。それこそ日本は馬鹿のスクツになっちまう。

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